佐渡に行った
2010年9月14日(火)
佐渡島に行った
神奈川県から移住して、この島で就農した夫婦を取材した。
夫は東京の生まれで会社員だったが、長く農家に憧れていたと言った。
病を患ったのをきっかけに、数年前、この島に移住してきた。
奥さんはもともと佐渡の人だ。
「田舎暮らしの本」で連載している十人十畑は、畑を切り口に移住者の暮らしをリポートしているが、その移住者らの多くにひとつ共通している点がある。
移住先が奥さんの実家の近くということだ。
これまで、取材した人たちの半分はそうだ。
妻の反対を受けずに「田舎暮らし」をうまくやる秘訣のひとつだと思う。
相方が都会育ちで田舎暮らしに反対だったら、どうしようもないけれど。
ところで、この島に訪れたのは15、16年ぶりだ。
ある小さな神社に寄った。
社を守る狛犬の台座に「大正9年10月吉日 和田弥平次 八十八才」と刻まれている。
計算すると生まれた年は桂小五郎の1年前、坂本龍馬の4年前だ。
この島に私のルーツがある。